お見積り用語集

RA種、RB種、RC種とは?

読み方:あーるえーしゅ、あーるびーしゅ、あーるしーしゅ

RA種、RB種、RC種とは、塗装を補修する際の下地調整の種別のことです。
改修工事などで建築物の塗装を行う前には、下地のサビを落としたり、劣化した塗膜を除去したりという調整処理が必要となります。このような下地調整のことをケレン(塗膜剥離)と言います。
国土交通省の改修仕様書レベルにおいては、ケレンには3種類の判定基準があり、塗装部の錆や損傷の程度によって作業内容が異なります。
その3種はそれぞれRA種(全ケレン)、RB種(準ケレン)、RC種(洗浄)と呼ばれます。塗装を行う対象の状態を比較して、使い分ける必要があります。

・RA種は塗装面だけでなく、下地にまで損傷が生じて劣化している場合です。
 この処理は、既存塗膜を全面ケレン除去します。
・RB種は部分的に塗装面と塗膜内部に損傷が生じている場合です。
 この処理は、劣化・損傷した部分の塗膜をケレン除去します。
・RC種は塗膜表面にのみ劣化がある場合です。
 この処理は、表面を研磨し洗浄します。

比較的経度な状態であればRC種で損傷部を除去するだけで済みますが、下地にまで劣化が進行している場合は塗膜前面をRA種で処理を行う必要があります。
当然難度の上がる処理となれば費用も上がるので、どの処理が最も適しているか比較する必要があるでしょう。

ケレン(塗膜剥離)
ケレン(塗膜剥離)

大規模修繕工事とRA種、RB種、RC種の関連性

マンションでは大規模修繕工事を行う際に塗装を必ず行います。塗装を行う場所に鉄部がありますが、既存の塗膜部が錆びていたり損傷や汚れなどで劣化した状態であれば、せっかくの塗りなおしにも仕上がりや耐久性でよい影響をあたえません。そこで重要となるのがケレンです。ケレンには、下地の劣化具合によって種類がRA種、RB種、RC種とあります。もちろん既存の塗膜を全て除去(RA種)したあとに塗装を行うことが一番キレイに仕上がるのですが、時間も費用も相応にかかります。そこで劣化が部分的であれば部分除去(RB種)したり、表面のみであれば研磨し洗浄(RC種)するなど劣化状況によって的確な工事を行うことが求められます。鉄部塗装は劣化しやすく保障期間が短いので、下地処理をしっかり行い塗装することが重要になります。下地を平滑にすることで、その後の塗装の仕上がりもよくなり耐久性も上がり、美観や躯体の寿命にもよい影響を与えます。その為、鉄部塗装でのケレンは大規模修繕工事を進めるうえでとても重要性のある作業になります。

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