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アクリルシリコン樹脂塗料とは?

読み方:あくりるしりこんじゅしとりょう

アクリルシリコン樹脂塗料とは、シリコン樹脂とアクリル樹脂を反応させて製造された塗料のことです。主に外壁等の上塗りに使用される塗料です。一般的な上塗り塗料には、期待できる耐用年数順に、フッ素樹脂塗料(約20年)、アクリルシリコン樹脂塗料(約15年) 、ウレタン樹脂塗料(約10年)、アクリル樹脂塗料(約5年)とあります。
アクリルシリコン樹脂塗料は、フッ素樹脂よりも耐用年数は少ないものの、他の塗料と比べても費用対効果に優れているといえる塗料です。
その特徴として、下地に対する付着力・光沢の保持力・耐水性・耐薬品性・耐油性・耐汚性・耐候性などに優れており、性能はフッ素樹脂にもひけをとりません。
尚、アクリルシリコン樹脂塗料には、水溶系・溶剤系の2種類があります。使用する際は、建築物の外壁材の種類によって使い分けをします。また、すでに塗料が使用されている場合は既存塗料の種類によってどちらか選びます。

大規模修繕工事とアクリルシリコン樹脂塗料の関連性

大規模修繕工事では水性アクリルシリコン樹脂塗料が活躍しています。

大規模修繕工事では、外壁や鉄部などの塗装を行いますが、最近多く使用されているのが水性(水で薄められる)のアクリルシリコン樹脂塗料です。環境や人体への影響や臭いなどの周辺住人への配慮から水性が使われるようになっています。

現在は塗料が進化して水性でも高い耐候性があり耐用年数も長くなりましたが、以前のマンションの外壁塗装などは、溶剤型塗料(シンナーなどの溶剤で薄める塗料)が多く使用されてきました。以前での溶剤型塗料は、水性塗料よりも耐汚性・耐候性などのさまざまな面で優れていて耐用年数も長かったので使用することが多かったのですが、シックスハウス症候群などの人体への問題や余った塗料の廃棄などの環境問題が出てくるにつれ、より安全性が高く効果の高い塗料の開発が進んできたのです。そのため、今ではマンションの大規模修繕工事に使用される塗料は水性アクリルシリコン樹脂のように費用対効果があり環境への配慮も含めた塗料が活躍しています。
マンションなどの集合住宅の塗装には、このような人へも環境へも優しい塗料を使用することをおすすめします。

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