お見積り用語集

エフロレッセンスとは?

読み方:えふろれっせんす

エフロレッセンスとは、コンクリートやモルタルの表面に白い生成物(白華)が現れる現象のことです。別名で、白華現象とも言います。この現象は、コンクリート内に入った水分が可溶性物質と一緒に表面に出て蒸発することで白く見えること(一次白華)、もしくは、空気中の二酸化炭素と反応して白く固まること(二次白華)によって起こります。
エフロレッセンスが発生したからと言って、コンクリート構造物の強度や耐久力などの大きな低下にはなりません。そして、白華そのものも害はありません。しかし、構造物の美観が損なわれてしまい問題となることがあります。また、エフロレッセンスを発生させる原因がひび割れを通った水分であれば、躯体の内部鉄筋などの腐食による耐久性の低下も問題とされます。外見上の維持だけであれば、市販の洗剤でもエフロレッセンスを落とすことはできますが、その原因がひび割れからの雨漏りなどと構造物に影響を与えるものであれば早期に調査して修繕する必要があります。

エフロレッセンス1

エフロレッセンス1

エフロレッセンス2

エフロレッセンス2

エフロレッセンス3

エフロレッセンス3

大規模修繕工事とエフロレッセンスの関連性

大規模修繕工事ではエフロレッセンス部分を洗浄・修繕しよう!

マンションの外壁磁器タイル部分に良く見られるエフロレッセンス(白華現象)は、マンションの外観を白く汚して美観を損なってしまいます。放っておくことで白いつららのようにもなり、住人からの苦情の元にもなってしまいます。そこで、大規模修繕工事の際に外壁磁器タイルや他のコンクリート・モルタルに発生したエフロレッセンスを除去するとよいでしょう。白華は、炭酸カルシウムあるいはその他の塩が堆積したものであり、比較的容易に取り除くことができます。アルカリ生成物であるので、酸で洗うことで除去できます。しかし、強い酸ではコンクリートにダメージを与えてしまうので10分の1より希釈した弱酸性で洗うとよいでしょう。
また、注意が必要な点として、エフロレッセンスが発生した部分などは浮きが発生していたり、ひび割れから発生している可能性が高いので、プロによる事前調査をしっかりと行い修繕箇所を特定することが大切になります。

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