お見積り用語集

ピンホールとは?

読み方:ぴんほーる

ピンホールとは、建築用語で塗装面に生じる小穴のことです。その原因は、ローラーで塗装する際に粘度のある塗料がローラーの毛を引っ張り、空気が混入し、出来た気泡が潰れることで小さい穴が開いてしまうことにあります。 ピンホールが塗膜に与える影響は意外と大きいので注意が必要です。針先ほどの穴ではありますが、雨や結露で水分が塗膜の裏側に入り込んでしまいます。その入り込んだ水分が冬場に凍ることで体積が増えて、下地と塗膜の間に隙間をつくります。その繰り返しで塗膜が剥がされてしまう現象が起こってしまいます。塗膜の剥離は、建物の早期劣化や美観を損なうことに繋がりますので、ピンホールを見つけたら上塗りするなどの手直しをするとよいでしょう。

大規模修繕工事とピンホールの関連性

大規模修繕工事ではピンホールの点検補修が必要です

外壁塗装や防水工事は、マンションの大規模修繕工事に必ず行う工事ですが、その際、塗膜に現れる現象の一つがピンホールです。塗料や塗装方法にもよりますが、ローラーでの塗装ではこのピンホールを完全に無くすことはとても困難です。ピンホールが出来たまま放置しておくと、早期に塗膜が剥離してしまう原因となるので施工後の検査が必要です。施工後に塗装面を点検し、小穴を見つけたら上から塗り重ねる補修をしましょう。この塗り重ねで注意することとして、十分な厚みをつけて塗ることが大切になります。なぜなら、小穴に閉じ込められた空気が気圧変化によって膨張し、固まっていない皮膜を破ってしまうことがあるからです。再三にわたり穴ができないように、ピンホールの上塗りには十分な厚みをつけて空気圧に負けないキレイな塗装面を作るようにしましょう。

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